パンが無いならケーキをお食べ。

パリから1時間ちょっと。

パリからシャルトルという町へ。えー、この時、電光掲示板のトラブルで表示が無く、フランス語のアナウンスのみ。でも、旅も回を重ねると慣れるもの。出発時間にあたりを付けて、乗ってみる。無事、到着。町の中心は大聖堂。これを目印に駅から歩く。時々見えなくなったと思ったら、いきなり出現したりする。シャルトルブルーなんて言葉があるらしい中のステンドグラス。ため息。
でも、本当の目的地はピカシェットの家。

町の外れにあるので、迷いまくる。15分で着くわけねーよ！一時間かかったじゃねーか！といつもなら自分の方向オンチにキレる所だが、親切なオジサンに車に乗っけてもらったりして、楽しい時を過ごす。
もう、入った瞬間テンション上がりっぱなし！全てが陶器のモザイクで包まれた家。道に落ちている破片を集める趣味のおじさんが家のものをコレクションで覆っちゃおうと思いついたという。家の中の椅子も机もクローゼットも全部。凄い素敵。

青い空に映えるモザイク。よーっく見ると牛乳の瓶だったりするんだけど、これだけやっちゃうと芸術になる。変人扱いされたオジサンの家も今では文化財。

一つの趣味を極める事って凄いよね。

エクレアって高級品なのよ。

パリで食べた甘い物で、感動したものがいくつかある。初めて来たのは10年前で、その時から数えるとかなりの甘いものをこの地で食べてるはず。
マカロン、ミルフィーユ、タルト・シトロンの３つは初めて食べた時、今まで人生損してた！と思ったくらい。ミルフィーユは日本で食べてたけど、美味しいお菓子というイメージが無かったので・・。パリのミルフィーユは本当に美味しい。

で、エクレアもその一つ。エクレアって、コンビニの安いお菓子ってイメージでしょ。細長いシュークリームに美味しく無いバリバリのチョコがかかってるっていう。パリのエクレアはフォンダン仕上げで、美味しい。強烈に甘いフォンダンと中の苦味のあるモカやチョコのクリームがらまらんのですよ。で、結構他のケーキと同じくらいの値段がする。安いイメージのお菓子だけど割りと高級なモノ。大抵、モカとチョコの2種類が置いてある。その2色交互に並べられたコントラストにまた食指が動かされ・・。ちなみにモカを買う事が多い。

ちなみにこれは、南仏に居る時に甘いものに興味の無い友達が気を使ってスーパーで買ってきてくれた、朝ご飯のエクレア。朝ご飯まで待てず、前日の夜に1本食べた私。スーパーのでも充分美味しいです。朝から1本ずつ平らげ、さらにパンショコラとかも食べる私を珍獣のような目で見る。甘いものも朝食も食べる習慣の無い彼女には信じられないよう。
エクレアはブーランジェでも売っておりますが、やはりケーキ屋で。ブーランジェのも美味しいのですよ。シュケットとかのシュー菓子が美味しいんだから不味いはずが無い。でも、なんせ滞在期間の短さ、ちょっとゴージャスなの食べてみよーって事で。

メゾン・ド・ショコラのエクレア。キャラメルとチョコ。キャラメルは珍しいね。モカもあったけど、キャラメルで。これ一本600円くらいするんですよ！スーパーの10本束になってかかっても全然叶わない値段です！2本で1200円。箱にはリボンがかけられ、宝石のような扱い。美味しいかって？愚問愚問。次来た時はモカを試そう。ショコラティエのマカロン、マロングラッセも美味しいという私の定説があるので、食べておく。マロングラッセはジャンポールエヴァンのも美味なのよ。こっちって、一個でも気軽に買えるので、ちょこちょこ試せて良い。
ブーランジェのケーキも好きなの。パン買うついでに、エクレアとかタルトを買って歩きながら食べてるオジサンとかよく居るけど、気持ち分かる！
ホテル近くの人気ブーランジェではタルトシトロンを。ケーキ屋のよりも大ぶりで嬉しい。安くて大きくて美味しい。パリに住んでたら、普段はブーランジェで甘い物補給するんだろうなぁ。レモンクレームてんこもり！ブーランジェでは箱に入れてくれなくて、紙で包むのでビヨーンとクリームが包装紙にくっついてる悲しい姿ですが、味はとても美味しい。この強烈な酸味がたまらなく好き。でも、バターの塊なのよね、レモンクリームって。作った事あるから知ってるの・・。

ケーキ屋があるとつい・・。1人旅は止めてくれる人も居ないので、物凄い糖分摂取ね。

パリのケーキ。

パリに来たらひたすらひたすらケーキを食べる。合間にパン。昔は貧乏旅行でケーキ屋で好きなだけケーキを買うなんて出来ませんでしたがね・・。
パリで一番古いというケーキ屋「ストレー」。お店の近辺は賑やかだし、製菓器具のお店や業務用の製菓材料のお店もあってチョコチョコと来ている。2年前に来た時はアリババやミルフィーユなんかを食べたので、今回はお目当てのピュイ・ダムール。タルト・シトロンは珍しくメレンゲ仕上げなのでついでに購入。

ピュイ・ダムールってフランス語で「愛の泉」だって。食べましょう食べましょう。無類のカスタード好きですからね、大好きでしょ。よくレシピ本とか見ると、シュー生地とか絞ってあったりするんだけど、これは硬く硬く焼いたパイの器の中にカスタードで、グラニュー糖ブ厚めにふってカラメリゼって感じね。小さいかな、と思ったけどジャストサイズだった。タルトシトロンも美味しい。お店のお兄さんが凄く愛想良くて、お店の印象アップ。

今回の旅行で一番感激したのがサダハル・アオキのケーキ。この抹茶のミルフィーユとの出会いが・・。お腹いっぱいだったので、ひと口ずつって思ったのにこのミルフィーユは一気食いでした。抹茶クリームはもう少し抹茶の苦味があった方がいいかな、と思ったりもしたけど完璧に近い。パイの厚みとクリームの量、焼き加減に大きさまで。驚きでした。カラメル・サレというタルトも美味しかった。ほんのり塩味のカラメルクリームにミルクチョコレート。タルト台もしっかり目に焼いてあって美味しい。甘じょっぱさがあと引くので、濃厚ながらも完食。2年前に食べた時はチョコレートクリームが無かったと思う。このバレンシアというオレンジとチョコのケーキも前に食べた時とデザインが変わってて、日々変化されてるんだなぁと。シュークリームは普通。日本で美味しいのたくさん食べてるからでしょうかね。

ジェラール・ミュロのケーキ。割と普通。ミルフィーユは生クリームが多目のカスタードなので、ちょっと残念。パイを楽しむお菓子っていうイメージなので挟んであるクリームの量が多いとがっかり（クリーム好きなのにねえ）。2年前、初めて食べて感動したマロングラッセ。やぱり美味しい。こんな美味しいマロングラッセ、日本には無い！

ミュロはマカロンもめちゃめちゃ美味しい。前回来た時に全種類制覇しました。

マリー・アントワネット気分で。

ベルサイユへ。3回目なのに、まだ全部見切れてない。霧が凄くて幻想的。と、思ったのは最初だけ。でも、誰も居ない感覚にマリー・アントワネットになりきってみる。そうね、オーストリアに想いをはせてみようかしら。

ザッハトルテが恋しくてよ。

男爵とか公爵とか伯爵とか、いねーかなぁ。いねーよなぁ。

寒くて霧も酷いしお腹も空いたので、退散しちゃいました。また、来れるよねっ。

パリと言えばマカロン。

マカロンと言えば、ラデュレ。

箱に入った姿も美しい。
他のお店のより一回り大きい。好みで言うとエルメやミュロの方が好きだけど、パリに来たらシャンゼリゼのラデュレに寄りたくなる。パンとか買っちゃうんだよねぇ。マカロンではバニラが素晴らしく美味しい。カラメルは濃厚で、これ1個で充分コーヒー一杯飲めそうな感じ。チョコはミルクとビターがあったけど、予想に反してミルクの方が好み。
ダロワイヨのマカロン。十個入りのを買ったのに部屋に戻ったら4個しか残ってなかったぞ。ピスタチオのが苦手だったなぁ。アイスとかでもピスタチオのってシナモン味がする事が多いのだけど、定番なのだろうか。シナモン無い方が美味しいと思うけど。シャンパン味とかもあったみたいだけどよくわかんなかった。
パリで一番美味しいというベルティヨンのアイス目指してシテ島まで行くが、定休日。私って定休日女なのよ。スープで温まって万全の体制でアイスに臨んだのに！どうしてくれようこの思い！と見上げたシテ島の空。私の心の切なさが届くでしょうか。ピエール・エルメも定休日だったのよねえ。気を取り直して歩いていくと、可愛らしいお店が・・
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　「カカオ・エ・ショコラ」発見！シテ島にもあったのね。と、いう事でケーキとエクレアとマカロン2個購入。エクレアの仕上げがフォンダンじゃなくてチョコだったのでガッカリ。チョコがバリバリするエクレアなんて！ケーキも見た目で期待したけども・・。ただ！マカロンはとーーーっても美味。ショコラオランジュとカプチーノを試したけど、6種類くらいしかなかったから、全部買えばよかったと後悔。チョコにはチョコクリーム、バニラにはバニラと、割と同じフレーバーで作られるので、こういう味の違う組み合わせのマカロンは珍しい。
ショコラティエのマカロンとエクレアは美味しい。という思い込みは、半分当りで半分外れ。