シュトーレンの食べ比べ。

　やっちゃいますかー、シュトーレン食べ比べ。１個千円以下のものというハードルを越えたシュトーレンたちの食べ比べです（ハーフサイズで千円以下でもホールで千円越えだとアウト）。
　まずは「バタバタ」。日持ちは年内、とのこと。結構大きくて８００円。ドライフルーツ使いが上手なパン屋さんなので、期待が高まるところ。

　いーね、いーね！ナッツの入り具合も丁度いいし、適度にパンっぽく適度にお菓子っぽく。真ん中にデーンとあるのはドライいちじくかな、と思ったら柔らかなマジパンのようです。これで８００円は素晴らしいと思います。
　ラ・ナトゥラのはハーフで購入。ホールで８００円ちょっとだった（ハーフで４００円ちょい）。これも結構大きいけど、持った感じはバタバタに比べ軽め。日持ちは４，５日と言われたので、ハーフにした。
　シュトーレンはイーストを使っているから「パン」の部類に入るんだろうけど、どう考えても「お菓子」というものも多い。これは、よりパン寄りのシュトーレン。普通に厚切りにしてパンとして食べても大丈夫な感じ。日持ちが４，５日、というのはバターやお砂糖が少ないから、という事なのかも。これはこれで美味しいけど、シュトーレンとしてはちょっと物足りないかな。
　フリアンディーズのはミニサイズのを購入。４００円ほどだったかな。シュトーレン好きな方から、美味しいよと聞いたのでトライしてみた。日持ちはひと月でかなり長め。周りのお砂糖が、粉砂糖とグラニュー糖のミックスというのが面白い。
　目詰まりがキッシリとしていて、スパイスの香りがダイレクトにくる。オーソドックスなシュトーレンという感じ。お手頃価格だし、ミニサイズもあるし「ちょっと食べたい」という時に凄く嬉しい。安心する味なので、手土産とかにもいいかもしれないなぁ。
　クリスマスじゃなくても売ってるので、あんまり有難みが無いのだけど見事に千円以下のハードルを越えたという事で（８００円）、たま木亭の「黒豆のシュトーレン」を登場させてみよう。
　いやしかし、これだけの為に仕事終わりにJR乗って黄檗に行く私ってどうよ（笑）。
　真ん中までバターが浸透してる感じで、口いっぱいにバターがジュワーっと。黒糖なのかブラウンシュガーかカソナードか、そういう精製してない砂糖の力強いドッシリとしたバター感に負けない甘み。ムッチリ黒豆もいっぱい入って、やっぱりシュトーレンの部類に入れちゃいけないかも。　
　あ、ちなみに大好きです（笑）。
　シュトーレンじゃないけど、クリスマス系なパンという事でクグロフ。たま木亭のクグロフには黒豆、サツマイモ、ドライパイナップルが入ってる。最初はドライ林檎だと思ったんだけど、噛み締めるとパイナップルだった。意外に合うぞ、パイナップルと黒豆。お芋はあんまり主張してない感じ。ハーフじゃなくてホールで買っても良かったな。

　断面が綺麗だなー。パネトーネはあまり見かけないけど、クグロフは結構見るんだよな。型が違うだけで、同じようなものな気がする（正確に言うとパネトーネはパネトーネ菌を使わなくちゃいけないらしいけど）。ブリオッシュ系のパンはそんなに好きじゃないけど、クグロフは周りにジョリジョリとお砂糖が付いてて好き。
　こちらはフリアンディーズの「クランベリーのクグロフ」。周りのお砂糖が、いかにも甘そうで私好みな感じ（笑）。
　クランベリーの量は予想に反して少なめ。トーストしてみたら、周りの砂糖が溶けて、これまたいい感じ（トースターの掃除が大変なのだけどね）。

　シュトーレンは日持ちがするので、ちびちび楽しんでいきます。日に日に味が変わっていくのも面白い、クリスマスならではのお楽しみ。