今週の（１人）ケーキバイキング。

　昨日の宇治の「めいんえべんと」は、ここに行く事でした。昨年夏にオープンした「パティシエ山川」。ケーキは何度か食べたことがあるのだけど、ゆっくりお邪魔するのは初めて。左の窓から作ってる姿が見えるのですが、朝11時ごろ通ると山川シェフの姿が見えたので嬉しくて、帰りに寄るつもりだけど入ってしまった。プリンシューの仕上げをされていた。私は作るのを見るのが大好きなので、キッチンの中にお店があるような作りの店内にテンション上がりっぱなし。

　最近、カフェスイーツなんかや関西の情報誌にもバンバン出てるので、買うケーキは決めてるんだー。前に食べた煎茶ロールは絶品だったし、絶対買うでしょーっとショーケースを見ながらニコニコ。
　アットホームで良いお店です。

でも、今買うわけにはいかないの。たま木亭のパンも食べなくちゃいけないし（汗）、宇治観光もしなくては！と、山川シェフにまた帰り寄りますーっとご挨拶だけして、退散。
　3時頃戻ると、お昼ご飯中の山川シェフ。箸片手に出てきてくれて「ちょっと待って！」との事、いやゆっくり食べててください（笑）。焼き菓子が乗ったお皿も素敵。バレンタインが近いので、ボンボンやトリュフもありました。このお店で2千個くらい作られたそうで、コニャックのトリュフがオススメとの事。うーむ、今日はケーキだけにしないと、体壊す（笑）。
　ラッキーな事に、30分程お話を。初志貫徹で来る前から決めていたケーキを5種。他にも苺ショートやシブストもオススメされてかなり食べたくなったんだけど、それは次の機会に。モンブランはもうすぐ良い栗が無くなるので、ショーケースから消えると聞き、どうしようか迷ったけどやっぱりどう考えても、食べ切れないし。ちなみに夏場は苺ショートも無い。美味しい苺が無い時は置かないこだわり。その代わりに置いてある桃のショートがまた美味しいっと。

　絶対、食べようと思ってた「ザッハケーキ」。食べる前から絶対美味しい、と確信できる。山川シェフも「多分、感激すると思うよ」と、不適な笑み。えぇ、素晴らしかったです。下の段に挟まれたアプリコットのコンフィの肉感が、どっしりとしたザッハ生地にぴったり。
　「キャラメルショコラ」。商品説明に「ちょっと塩味のキャラメル」と書いてあったので、「とてもフランス的なお菓子ですね」と言うと「これとノワゼットのケーキがここのフランス菓子だな」と仰ったので、ノワゼットのコーヒーバタークリームを使ったケーキにも興味津々。山川シェフのバタークリームは絶品なのだ。チョコよりキャラメルが強い私好みの味。
　「煎茶のロールケーキ」。カット売りは300円ですが、ホールで買うとかなりお得。素晴らしく優しいお菓子。以前食べた時より苦味が少なくなり、香りの優しさを感じるお菓子になってます。「これはまだ成長するお菓子」と仰ってたので、何度かマイナーチェンジされているんだと思う。オープン当初からある商品で、大ファンなのだ。
　「マロンスフレロール」。これも優しい安心する味。
　山川シェフとはとても幸運な事に、知り合いになれた。小さい頃から、お菓子を作るのが大好きで、プラザホテル時代によくレシピ本に出られてた時の本だって何冊か持ってる。総料理長だったのだからお菓子だけじゃなく、トータルで分かってる方。私にとっては憧れの人だが、いつも気さくにお菓子の話を聞かせて下さる。
　シュークリームもとても優しいカスタードクリーム。こういう定番商品はあえて、特徴付けない優しい味にされてるのだと思う。生クリーム感が少ないカスタードが好きな私好みの味。

　これは前から開くんだよー、とショーケースを開けて見せてくださった。「ケーキ乾燥しませんか？」と質問すると「乾燥する程、置いてないから」とさらっと。ケーキの回転が速いのだ。それだけよく売れてるという事。このお店には冷凍庫すらない。新鮮なものしか置いてない安心のお店。
　最後に「美味しいお菓子屋さん見つけたら教えてね」と、送り出してくれた。まだまだ研究心の衰えない重鎮である。栗の無くなる前にまた行かなくては！！