ブロードハーストのケーキとなかたに亭のタルト。

　玉造にある「ブロードハースト」も大好きなケーキ屋さん。イギリス人のピーターさんが作るお菓子は、私にとって懐かしい味が楽しめたり、日本やフランス菓子には無いポップな可愛さがあって新鮮だったり。ニューヨーカーという名のチーズケーキは常温棚に陳列されている。予想に反してとても繊細な味。口の中でバニラビーンズの香りがフワっと溶ける。凄く美味しい。
　中に林檎の甘煮が入ったタルト。このタルト生地が「ショートクラストペイストリー」という、イギリス独特のタルト生地で、私はココ以外で食べられる所を知らない。イギリスではスーパーで冷凍の生地も売ってるし、クリスマスのミンスパイもこの生地。ホロホロと崩れる食感で、上面に振られたグラニュー糖がジャリジャリして、本当に懐かしい味。
　ここ最近で一番感激したお菓子なかたに亭（上本町の）のキャラメル林檎のタルト（名前適当）。
　これ、スッゴイすっごい美味しいの！！私、今までチョコ系やムーズ系ばっかり（それかムラングシャンティー）食べてたから、常温の焼きっぱなしタルトなんて見向きもしなかったの。だって、なかたに亭のスペシャリテって言ったらチョコでしょうが！もう、人生損してた気分。
　林檎のキャラメリゼ具合、タルト生地のサクサク感と厚みのバランス、素晴らしいタルト。今度は他のタルトも絶対食べよう（コレも絶対リピートする！）。タルト１個なんて箱に入れてもらうの申し訳ないので「簡易な紙の袋に入れて下さい」というと、上手に紙の袋に入れてくれた。エスコヤマもそうだったけど、なかたに亭もスタッフの方の対応が気持ち良く、ついまた来たくなるお店。昔、イデミスギノで凄く丁寧に対応してもらってから（まだうら若き１０代の頃だ）、私はケーキ屋さんで、お薦めを聞いたり、質問したりする楽しさを知った。お店のお菓子を好きなスタッフの方は、対応も自然と良くなるんだろうな、と勝手に思っている。