明日のカフェのお菓子は・・。

　明日のカフェで販売する焼き菓子「イースタービスケット」です。とても素朴なイギリスの焼菓子。レーズンがたっぷり入ってて、ざっくりした生地の外に出たレーズンが焼けて、ちょっとカラメル化してほろ苦いトコも美味しい。表面には卵を塗ってグラニュー糖をふりかけてから焼いていて、ジョリっとしたお砂糖感が温かい紅茶やコーヒーにぴったり。

　調べてみるとイースタービスケットは、シナモンやナツメグなどのスパイス類が入るのが一般的なようなのだけど、ワタシがイギリスで食べたものは、何も入ってなかったので、スパイス類は何も入れずに焼きました。「三位一体」を表して3枚重ねてリボンをかけるのが、イースタービスケットならでは。カフェでも袋の上からリボンをかけて販売します。
　本当はホットクロスバンズという、レーズンの入ったブリオッシュっぽいパンをイースターのお菓子として出したかったのだけど（ロンドン留学中、イースター時期に本当によく食べてたので）、やっぱりパンは当日仕込まないと美味しくないので、無理だなぁと。こちらのイースタービスケット、イースター期間の4月の第２週までは販売する予定。季節や行事によって、それにまつわるお菓子を食べる習慣は（海外のものであろうと、日本のものであろうと）大好き。ジャムに使う果物の旬の他に、そういう季節感も出していけたらなぁと思います。
　イースタービスケットの試作に没頭するあまり、その他の焼き菓子がほとんど仕込めませんでした。すいませんーー。
　ショートブレッドは２色にしてみた（そんな事するなら、もっと焼き菓子を仕込めと言いたい）。先週のショートブレッドがちょっと分厚く焼けてしまい、容器に７個入れるのが大変だったので、１ｃｍから８mmに厚みを変えてみたら、９個も入ってしまった（笑）。同じように作るのは、難しいなー。

　明日のスコーンに添えるジャムにとレモンカードを仕込んだ。カフェ初日にも少しお出ししたのですが、ワタシが好きなイギリスの味の一つです。国産有機レモン、バター、卵、砂糖が材料のレモンのクリーム。イギリスでは薄いカリカリのトーストに塗って食べる事が一般的なのだけど、スコーンにも合うのです。2月末あたりから、何度か作っていて、瓶詰めにして販売出来ないかと試行錯誤中。糖度やレモンの量、火を入れる時間と温度、いろいろと変えながら作ってます。写真は湯銭のお鍋に温度計を差しながら、ゆっくりとろみが付くまで混ぜているところ。３０分ほどゆっくり火を入れていく。卵が入るので、火を入れる温度と時間はきっちり計る。賞味期限が設定出来れば、販売予定です。
　スコーンの端っこにつけて味見。一応、右と左では違う配合のレモンカード。国産のレモンは意外と酸味が柔らかいので、丸みのある味になる。明日のカフェでお出しするレモンカードはレモンの量を増やした酸味を強めたもの。瓶詰にして売るには、ちょっと糖度が足りないけど、そういうものをお出し出来るのもカフェの良さかな。
　先週に引き続き、タタンジャムもご用意してます。朝食べた、タタンジャムとレモンカードのトースト。美味しいでっす。